« January 2005 | Main | March 2005 »

February 20, 2005

教育論争

文科省が「ゆとり教育」を見直すそうである.
学力低下論議も相変わらず活発だが,「昔は良かった」「元に戻そう」という方向が濃くて気になる.
Dr.Qが書いているように,学力低下の背景には社会構造の変化がある.今,苅谷氏らの教育社会学の本を読んでいるのだが,データに基づいていて説得力がある.高齢少子化して低成長の社会で,子供を大切に育てよう,という観点からの議論が欠如しているのではないか? 地域格差や所得格差が起きないようにして,教育内容を自由化する,という施策が必要なのだが,自由化をアメリカ流の競争社会をモデルにしてしまうと,両立させるのは難しい.郵政民営化の議論と良く似ていて,ナローパスなのは間違いない.

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 13, 2005

科学ドキュメンタリー

 昨日の午後,合同学会での,IさんとHさんと3人で初期地球に関する教育についての発表の打ち合わせした.3人のうち,学位を持っていないのは私だけという状態で,ハイレベルの議論が続いた.Hさんは某公共放送の番組制作にも関係されているので,授業で使っている映像教材について製作側の意図と利用している教育現場のマッチングについて,コメントしてもらうために加わって頂いている.
 授業で使っている映像教材は,もっぱら地球大紀行などの素材を再構成したものだが,最近,以前のような大人がみても満足できるレベルの番組が減っているように思っていたのだが,番組制作側が文系主導で,自然科学的な思考方法についての理解が乏しいという問題点があるそうである.

 毎日新聞のM村さんがぼやいているが↓
>系も理系もないっていうのは道理ですが、「そうでもないのよ」という人はいませんか?
>ういうことを言ってる私が時代遅れですか?
 日本で良質の科学ドキュメンタリーが製作できないのは,やはり文系理系の壁の問題があるらしい.BBCやディスカバリーチャンネルのように理系が主導する形でないとだめなんじゃないだろうか?理系白書で科学ジャーナリズムの問題として取り上げてもらえないかな?

 地球科学の分野では,海外で調査をすることも多い.Hさんは自分のフィールドでは,教材化できるような素材作りを心がけているというお話だった.世界中のフィールドに行っている研究者に,教材化を意識して映像や画像撮って
もらって,アーカイブをDB化できれば,すごい教材ができるのだが,という話になったが,これをやるとすると大きな仕事になりそうである.実現する方法があるかどうか考えてみたい.

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 04, 2005

母校

enpak

 2月になって,三宅島の帰島が始まった.いろいろあっても,お年寄りには住み慣れたところが一番だろう.
 一昨日,母校のT教授のところに,角閃岩の薄片をお借りしに行った.4月から時間割がどうなるか分からないので,できるだけEDS分析を進めておかなくてはならない.大学は3年ぶりくらいだろうか.演博の前を通るとなぜかホッとする. 研究室では,問題の岩石の他に,深部ボーリングのコアなどを見せて頂き,勉強になった.面白かったので,ついつい長居をしてしまった.吉見変成岩の帰属を,若返りがある年代に基づいて議論するのには,「?」.Yさんの緑色岩の分析値もコピーできたので,収穫が大きかった.
 阿武隈東縁の雲母分離で,未処理の部分を片付けたので,明日から全岩分析用の緑色岩のピッキングをすることにしよう.
 地惑合同学会の初期地球セッションで,地球史についての教材について発表する話が進んでいる.NHKの映像教材を監修しているHさんと共同発表ができることになった.こちらも面白いことになりそうだ.
 気象観測の方は,法定点検品の納品と,先日のテレ朝取材の放送日の連絡が入る.データのデバックも進めねば・・・.分身が欲しい状態が続いている.
 

| | Comments (1) | TrackBack (0)

« January 2005 | Main | March 2005 »