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August 21, 2008

坂野先生

Drbanno
 京都大学名誉教授・坂野昇平先生が亡くなられた.都城先生の件で問い合わせのメールを差し上げたのだが,いつもと違って,お返事がないので案じていた矢先だった.
 坂野先生は,変成岩岩石学の泰斗と言われているが,私は,結晶間元素分配平衡のご研究の方が,岩石学に与えた影響は大きいのではないかと思う.岩石ができたときの温度圧力を定量的に決定する強力な方法を編み出しただけでなく,地球形成時の元素の挙動や,コア-マントル間の元素分配などの研究にも応用されている.
 坂野先生には,一昨年,日本の地質学の歴史について5時間ほどお話を伺ったことがある.地質学の研究一筋のみと思っている人が多いようだが,お若いときには政治的な活動にも積極的に参加されていたらしい.60年安保闘争の際には,院生として国会議事堂前でデモをしていたと伺った.
 先日の都城先生といい,岩石学の巨星が相次いで他界されてしまった.

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August 11, 2008

上野

080811

 科博の「金・GOLD展」を見に,上野へ.
 金がキーワードのまとまった展示は大変珍しい.展示物の合計金額はいくらになっているのだろう?
 準備作業の大変さを知っているので,批評はしにくいのだが,もう少し内容的には濃くできなかったかと思う.せっかく科博が会場なのだから,文化的な視点にしても,自然科学の視点としても,もう一息工夫が欲しかった.例えば,金の鉱化作用については,ここ30年ほどの間に大きな進歩があったので,金鉱床の生成理論やその地球史的な意味についての解説展示ができたはず.鉱石の組織を科学の目で読むと,水蒸気爆発による角礫化が見える標本などもあったのだが,観客の人はどこが金なの?,という反応だった.
 コロンビアの文化財展示も,並べてあるだけ,という感じになってしまっていたので,学術的な解説がもっとあってもよかったのではないだろうか.
 せっかく力を入れた展示なのに,ちょっと残念だった.

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August 03, 2008

西堂平

Photo

 写真は,林道ででたったオオムラサキのつがい.標本や飼育しているものは見たことがあるが,自然のもので生きて動いているのは初めて.
 林道に行った理由は,蛇紋岩試料の採取.間伐材の切り出し作業中らしく,鉱山前が工事でぐちゃぐちゃになっていて,フレッシュな転石が多数.露頭でとるより良い試料がとれたかもしれない.

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石川

S080801_13

 福島で合宿した帰りに,有名なペグマタイト鉱物産地の石川町に寄る.職場にも,ここで産出した標本が多数ある.町の資料館は,夏休みの旅行イベントらしい小学生の皆さんがたくさん勉強中だった.いつものことだが,館の人と間違われて,小学生の女の子から頼まれごとをされてしまったので,「おじさんは,ここの人じゃないのでゴメンナサイ」という.
 標本はとても立派で目の保養になる.日本の原爆開発のエピソードの展示が,他では見られないものだった.

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