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September 30, 2008

Vermeer

Vermeer

 代休が月曜でないことを利用して,上野のフェルメール展へ.
 9月後半は,毎週,学会発表+行事で全く休みがなく,昨日からは大学の講義も2コマに増えて始まった.きつかったのだが,これを逃すと会期中に行けない予感だったので,出かけることにした.現存する35点ほどのうち,7点を同時に見ることができる,ということで,恐らく今後は期待できないチャンスだろう.
 2時間待ちという噂も聞いていたが,平日の午前中ということで10分程度並んで入場できた.展示も割りと広く間隔がとってあって,じっくり鑑賞ができる.ただ,以前,公開された「青いターバンの少女」や「牛乳を注ぐ女」より光に精彩がないように感じた.製作時期や保存状態にもよるのかもしれないが,映画版の「真珠の耳飾の少女」を見てしまったので,作家自体に妙なイメージがついたせいかも知れない.
 図象学的な研究をしたりする場合には,時代背景や作家のバイオグラフィーが必要かも知れないが,時代を超えて残る作品には,もっと本質的な力があるはずだと思う.なので,普段は,解説や音声ガイドを読んだり聞いたりしないで,絵を見るようにしている.自分の意見を持った上で,解説は後から図録で読めばよいのではないか.今回も,変な先入観は持たずに鑑賞した方がよかったかも知れない.

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September 27, 2008

惜別

 26日金曜日の朝日新聞夕刊に,都城先生の追悼記事が掲載された.有名な学者が他界されると追悼文集が作られることがよくあるが,都城先生は文字通り知の巨人であったので,地質学の関係者が身内で文集を作るより,その足跡を広く社会に知らせた方がよいと考えて,担当記者のかたに連絡をとったのが発端となった.短い文章の中に簡潔にまとめられていて,よい記事を書いて頂いた.いろいろなものと戦われた人生だったが,ご遺族のコメントにあるように,平和な最後を迎えられたたのはせめてもだったと思う.もっといろいろと教えて頂きたいことがあったのだが,もう一度お目にかかる前に先立たれてしまわれたのが残念だ.

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September 25, 2008

光原社

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 巡検の終了は大抵伸びるので,盛岡で後泊させてもらった.
 院生のAさんは,23時発の夜行バスで帰京するとのことで,お疲れ様.
写真は,材木町にある光原社.宮沢賢治作品は存命中は評価されず,弟が生計を支えたのは有名な話だが,光原社は,生前に童話集「注文の多い料理店」を唯一出版したところ.材木町商店街はきれいに整備されているが,地ビールや地方産品の小さなアンテナショップと一緒に農具店や文房具店が並び,住んでいる人の生活が感じられるところがよい.昨年来たときには,お祭りの最中で,これも活気があってよかった.生活コミュニィティの場としての商店街の役割も考えさせられる.車で乗りつけるアメリカ式のショッピングモールではなく,こうした形のお店の集合体の方が日本に合っているのではないかと思う.
 光原社の中のコーヒーショップが大変おいしいらしいが,新幹線の時間がせまってきたので,またの機会にしよう.

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September 24, 2008

早池峰

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 巡検2日目.
 写真中央にちょっとだけ頂上が見えている山が姫神の別名がある早池峰山.北上の山は隆起準平原に近く,稜線がなだらかでやさしい山並を作る.昨晩の寒冷前線の通過で,朝は気温が下がって涼しい.標高の高いところは,わずかだが紅葉が始まっている.杉の多い関東と違って,東北の紅葉はこれもまた美しい.
 今日は,根田茂帯の前期石炭紀堆積コンプレックスと蛇紋岩に伴う角閃岩類が主な見学目的.変成岩屋は,堆積岩ルートではモチベーションが下がりっぱなしで,堆積岩屋は変成岩露頭では時間をもてあまし気味,と興味の有無がはっきりしていて面白かった.私はもちろん前者.
 最後はシルル紀石灰岩礫で,みんな石碑になっているでかい岩にはりついていたが,私は周辺で転石を拾って標本をゲット.岐阜県福地の試料とともに,陳列ケースに飾れるものが一つ増えた.
 案内して下さったUさんとK先生,ありがとうございました.

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September 23, 2008

根田茂帯

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 380MaのAr-Ar年代を持つ建石変成岩の露頭.日本の古生代変成岩のキーストーンの1つ.
 蛇紋岩をマトリクスにする構造帯という説明だったが,緑色岩やガブロ中に色々な泥質変成岩,角閃岩などが蜜雑していて,超苦鉄質岩はマトリクスになっていると思えない.歩いて10秒東のところには同じトレンドで340Maの変成岩を含む礫岩層というのが挟まれる.はて? 礫岩層は砂質岩に移化するので堆積岩に間違いないが,建石変成岩の方も基質の少ない礫岩ではなかろうか? 論文と実物のイメージが合わないので困った.

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September 22, 2008

発表

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 吉見変成岩についての発表.評判はまずまず.
 同位体の質量分析はW君,全岩化学組成のXRF分析はKさんにお願いした.二人とも,天文気象部のOBOG.卒業生と一緒に学会発表ができることになるとは思っていなかった.本人たちには話しをしていないが,内心大変うれしかった.

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September 21, 2008

秋田大学

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 地質学会で発表するために,秋田大学へ.
 20年くらい前までは,東京から東北地方までは1日がかりだったが,朝,出発すると昼前に秋田についてしまう.
 写真は,秋田大学鉱山博物館.日本を中心に鉱石の展示は国内有数.磁鉄鉱の標本が,長野県佐久町大日向鉱山のものであった.部活等でお世話になり,調査中に行方不明になられた由井俊三先生が,秋田大学教授をされていた頃に採集されたものだろう.先生の行方は現在もまだ分からない.地質屋がフィールドに消えるのは本望かも知れないが,由井先生の笑顔を思い出して頭から離れなくなった.最近,先生と一緒に採集した蛇紋岩試料を分析させてもらった.なんとか恩に報いたいものだ.
 午後は,日本の古生代関係のポスターを見て,変成岩関係と教育セッションの発表をいくつか聞く.

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September 14, 2008

岡山理科大

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 天文学会秋季大会の中小望遠鏡セッションで,学校天文台の観測活動について紹介するために岡山へ.
 金曜の夜に仕事が終わってから,いろいろ振り切って新幹線に乗る.車両端のコンセントのある座席に座れたので,ためてあったpdf資料をPCで読めた.夜の列車は景色が見えないので集中できる.
 土曜日当日は台風13号の影響であやしげな雲行き.写真は,岡山理科大の自然研究所.ボンベの奥の部屋が世界最高性能の年代測定用ガス質量分析装置の部屋.外見からはすごさがわからないところもよい.所長のI先生と,分析試料の打ち合わせをお願いしていた.今回の出張は半分これが目的.原子炉で試料を放射化する際に条件があって,現在準備している方法は見直しが必要なことが分かった.固化したエポキシ樹脂を溶解する方法を考えねば・・・.
 学会の方は,最終日の最後の方の順番だったので,聴衆のみなさんも(飲み?)疲れ気味で,反応はいまいちだった.パワポ用のPCが自前のため,案の定,講演者は切り替えで時間をとられている.休み時間に接続テストはしておいたのだが,再接続すると切り替わらずあせる.そのまま,なんとなくまとまらない話をしてしまった.反省.いつもはメールだけの,変光星関係者の顔が初めて分かり,メールの文章の印象と実際とが合わないのも面白かった.何人かの方にも声をかけて頂いて,測光データを論文に使ってもらっていることも分かって収穫.観測のしがいがあるというもの.大阪教育大のF氏が,どこかのMLで「教育関係者は研究者に依存しっぱなしでけしからん」,とのたもうていたが,ほんのちょびっとは貢献しているのだ.
 岡山理大は山の上にあって交通の便が悪いので,貸し自転車が便利で,写真の奥に移っているのがそれ.西口が再開発中で,JR直営の貸し自転車がなくなっていたので,別のところで借りた.天気予報では夕方は雷雨というので心配だったが,雨も降らず,帰りは下り坂なので快調だった.

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