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August 30, 2009

白馬

090828_20s

 小学生並に夏休みの宿題が山積みなのだが,八方尾根方面に試料採取に行く.7月中からチャンスを狙っていたのだが,天候不順で局所的な集中豪雨が続いたため,ずっと繰り延べになっていた.重鉱物分離をする試料が足りなくなっていたのだか,高所は9月には雪が降る可能性があるので,今夏を逃すと次のチャンスは1年後になってしまう.国立公園内なので,許可をとるのも大変ということもある.
 写真は,湯の入沢から小日向山方面.ここは常に砂防工事をしていて,その影響で露頭状況が大きく変わる.今回は,この部分の泥質岩の試料採取と,この沢の北側の長走沢の転石の確認が目的.藍閃石片岩の露頭は,写真正面の山のやや左手側にあり,泥質岩のざくろ石の粒径も大きくなる.長走沢側の転石にも高変成度岩があるが,南側の方が転石の量が多そうな感じである.この地域では,エクロジャイトの転石がいくつか報告されているが,露頭はこの沢の奥のどこかにあるらしいが,崖崩れの危険が大きいので近づけない.実際,白馬から八方尾根にかけては,落石で命を落とす人がいるので,注意が必要である.
 今回は,目的の場所が限定されているので,往復,列車とバスを利用した.バスは夏山シーズンの終わりで,便数が減ってしまっているので,湯の入沢に入った後,駅前まで徒歩で戻らねばならなくなった.もっとも,列車に座っていたり,歩いていたりする時間は,地質学のことに集中して頭がつかえるので貴重な時間でもある.ここのところ,この時間が減ってしまったのと,PCの前に座りっぱなしも体調不良の原因のようなので,歩きながら考える時間を作ることも旅の目的の1つになってしまった.車で動くよりも不便だが,こういう時間を作っていくことも必要だろうと思う.
 もう1つテストをしていたのが,時計についている心拍数計測機能を使ってみること.修理した古いセイコーの時計が動かなくなってしまったので,Suunto Adviserというフィンランド製を購入した.胸に心拍センサーをつけなくてはいけないのがイマイチだが,心拍数が150回/分以下になるように休憩をとると楽に動ける.消費カロリーに換算する機能もあるらしいが,使い方がまだよく分からない.昨年は入院も経験したし,無理をすると体のあちこち壊れるようになってきたので,野外で動くときには注意をしていこうと思う.
 データも揃ってきたのでこの地域についても論文化しなくてはいけない.最後に白馬大雪渓を見ておこうと,白馬尻まで登ってみたが,寒冷前線の通過の雨で全景は見ることができなかった.残念.

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August 29, 2009

世相

明日は衆議院総選挙.政権選択というより,日本で政権選択ができるかどうかを試す選挙ということができそう.
また,国民の1/5が新型インフルエンザに罹患する可能性があるという厚生労働省の予測が公表された.弱毒性でもかなりの重傷者が出ることが想定されている.これが強毒性の鳥インフルエンザだったら,今頃どうなっているのだろう.弱毒だから手かげんしたということなら,それもどうかと思う.いずれにしても,今年はいろいろな意味でターニングポイントになりそうだ.

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August 22, 2009

福島

090819

 合宿のため,福島県高湯温泉へ.
 今回は皆既日食に参加しなかった部員のために実施.東北地方はヤマセで夏がなく,農家も日照不足で困っているそうだ.毎日,曇りがちな天気だったが,ときどき晴れて天の川を見ることができた.
 写真は,宿の近くの神社.石仏の頭がないのは,明治時代の廃仏毀釈のせいだろうか.
 

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August 13, 2009

ハヤブサ

Fuchu

 今日行かないと8月中はチャンスがなさそうなので,お盆休みで混んでいることは承知で,府中の森プラネタリウムへ.お目当ては"Hayabusa - Back to the earth-"という全周天映画.小さいお子様連れを中心にほぼ満員の入り.前半は普通にプラネ.生解説は久しぶりで,勉強になりました.
 全周天映像は,クラクラする感じで視点移動があって迫力がありました.ストーリー的には,小さいお子様が多いこの時期にはちょっとミスマッチだったかも.小惑星のサンプルリターンの意味を小さいお子さんたちに分かってもらうのは難しいので,作戦的にはメカでせめたシナリオの方がよかったかも知れません.
 個人的にはDr.Q版のDVDの方がグッとくるものがありました.Dr. Q版は説明的でないので,ある程度知っている人は意味が映像の意味がよく分かります.これを説明されてしまうと冷めるわけですが,探査機ハヤブサなんて知らないという人には必要なナレーションです.これは致し方なし.
 写真は,府中の森自慢の移動天文観測車「ペガサス」

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August 03, 2009

油壺

Photo

 写真は国土地理院の油壺検潮所.関東大震災のときの海水準変化の観測データが有名.奥のレンガ造りが検潮儀のもので,手前の新しい建物は同じく地殻変動の検出をしているGPSのものらしい.

 教室で斜交葉理の実物を見せたいというのが懸案だったが,思い立って三浦層群中のものを採集に油壺まで行くことにした.三浦層群のものはスケールが大きいものが多いので,実物標本にはならないと思っていた.しかし,銚子層群のものでも狙ってみたが,手に載るサイズのものはなかなか入手が難しい.油壺付近のもので,小さめのものがとれそうなところがあるらしいという情報で,踏査してみることにした.
 
 下の写真のようなところがよいのだが,こういうところは侵食に弱くて凹むため試料はとれない.1時間ばかりうろうろして,なんとか小さい葉理のあるところをとった.乾燥して樹脂固化処理をして加工してみて,目で分かるもの標本ができれば上出来.写真の露頭は北に面していて,地層はほぼ水平に近い.斜交葉理は教科書的な形をしていて,大略,東側から西側への流れがあったらしいことが分かる.

Crosslamination


 

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