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August 29, 2010

メモ

 「なぜそのような本を書いたのか.将来の日本を考えるからである.しばらくアメリカに住んで,つくづく感じさせられたのは,日本がどんなに天然資源にとぼしいかであった.まったく,お話にならないほどの差なのである.この貧弱きわまる天然資源で一億の日本人が人なみの生活をしてゆくためには,どうしても原料を輸入し,製品を輸出するほかにない.ぜったいそれ以外にはない.ということは,工業がわたくしたちの生活を支える屋台骨だという事実を意味する.だから,これからの若い優秀な人たちは,どしどし理科・工科の方面に進出してくれなくてはこまる.そちらにに向くすぐれた人材が出なくなった時は,すなわち日本が衰亡への途を踏み出した時である.」

小西甚一 「古文の読解」 初版はしがき (昭和32年~33年のスタンフォード大学滞在当時は,東京教育大学助教授) ちくま学芸文庫解説から抜粋

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