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July 23, 2011

入笠山

110723




合宿の下見のために入笠山へ.台風の影響で改修が遅れたとのことで,宿はまだ修理中だった.

写真は入笠山中腹からみたフォッサマグナの地形.コンパクトデジカメのパノラマ合成機能を初めて使ってみたが,継ぎ目が分からないようにうまく繫がるのはすごい.以前は,一つずつ画像ソフト上で合成していたのがその場でできてしまう.画素数を変えずに合成してくれればさらによいが,それはコンパクトデジカメのハードでは難しいのだろう.

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July 18, 2011

社会情報リテラシー

 かねてから,放射線の影響についての報道のあり方が疑問であったので,頭を整理するために,影浦 峡著: 3.11後の放射能「安全」報道を読み解く を読んでみた.下手な要約で申し訳ないが,
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 科学者が,科学的知見について述べる部分と,それに基づいて「安全だ」という個人的な判断を述べる部分は,質的にレベルが違う(p.21).どの程度のリスクなら「安全」とするのかは,社会的な価値判断が含まれている.そこで,安全かどうかは社会的な議論を経て設定された基準,低レベル放射線についてはICRPあるいはERCCの平常時の基準に従って判断するのが妥当である.報道が,政府発表や科学者個人の判断に基づく安全についての意見を流布すると,結果的に危険を過小評価することになる(p.175),
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というのが筆者の主張である.
 先日,ある学会の研究会で,「災害等の緊急時には公的な指示に従うべきで,個人的な状況判断で行動してはならない」という人がいたが,影浦氏の立場は,これとは全く逆である.
 本書の内容は,元々ブログで公開されていたものなので,web上でも読める.

 筆者の考え方には基本的に賛成できる部分が多い.しかし,読後すぐで,よく整理できていないのだが,いくつかの本書の主張についていくつかの疑問をリストしておく.間違いがあれば,どなたか指摘してほしい.

・危機管理の観点からは最悪のケースを考えて今から対応すること,が鉄則である(p.154)
 この言明の根拠が示されていないので別の問題なのかも知れないが,私は,予防原則(例えば,http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2635)のことを指していると考えた.しかし,私の理解では予防原則は,必ずしも自動的に「最悪のケースを考えよ」ではない.地球温暖化対策も予防原則に基づくが,科学者が検討したいくつかのシナリオのうち,社会的に合意できる対策ができるものを選択して条約を結ぶ方法がとられている.予防原則に基づいてどのようなケースに対応すべきかは,やはり社会的な価値判断によるはずなのだ.「最悪のケースを考えよ」は影浦氏個人の価値判断が入った考え方なのではないだろうか?

・結果としての普段どおり:被爆の基準を平時の基準とする1年間1ミリシーベルトとし,(p.123)
 影浦氏は,政府の暫定基準値内の農作物は安全という発表に対して,あくまで平時の基準を適用すべきだと主張している.原発事故と大地震災害の二重の災害下で緊急事態にあり,原発事故については冷温停止まで緊急事態宣言が継続される見通しなので,その中で平時の基準を適用することが行政としてできるのだろうか? 暫定基準というのを決める意味が分からない.影浦氏はICRPの基準でも危険があると考えているので,暫定基準は危険だというのは当然なのだが,影浦氏が考えている緊急事態というのはどの範囲のことなのだろうか?

・水道水から放射性ヨウ素が検出された際,東京の店頭からミネラルウォーターが決めたのは「パニック」ではない(p.127),
 これが「納豆が売り切れたのと同じ」とはとても思えない.このとき,最もミネラルウォーターが必要だったのは,乳幼児だったはずである.売り切れたことで,ミネラルウォーターが買えなかった乳幼児を持つ家庭はなかったのだろうか? 筆者も,「いつも特定の人たちはある程度危険を避けることができ,また別の特定の人たちは避けることができないとすると,その状況も奇妙です(p.170)」と書いている.東京で買えないので実家から送ってもらった,という知人もいるから,困った人も多かったはずであるし,とりあえずのものが手に入った人も,その後の供給には不安を持ったはずだ.暴動や窃盗はおきなかったが,「混乱状態」という意味ではパニックではないだろうか?

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July 11, 2011

地震雲ではありません

東の空にまっすぐにのびる雲.


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でも,地震雲ではありません.西の空をみると,
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夕日でできた遠くの積乱雲のかげが伸びていたのでした.


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