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September 16, 2012

船岡山岩体

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 地質学会発表で大阪に出張.学会の会場が大阪府立大中百舌鳥キャンパスなので,紀ノ川沿いまで南海電鉄でどれくらいかかるか調べてみたところ,1時間半ほどだった.午後すぐに出かければ,台風16号の影響が出てくる前に試料採取して帰ってくることができそうである.紀伊半島の三波川変成岩類は,関東山地と同程度の変成度だが,紀ノ川沿いの船岡山ユニットと呼ばれる部分だけが,周囲より変成度が高めである.このため,この部分だけが硬いために,川中島としてぽっこり隆起している.そこで,画像の説明分のような伝承ができたのだろう.万葉集に読まれた場所でもあるとのこと.
 
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変成度が高いのは,画像のような流れ褶曲が発達していることからも分かる.この露頭は雲母が目立って,一見すると砂岩が原岩の変成岩に見えるが,よく観察すると緑色岩が風化している岩相である.初めてきたときには騙されてしまった.ここは,何年か前から2度ほど試料採取をしている重要露頭だが,なかなかジルコンが抽出できない.今回3度目の正直でなんとか出てほしい.

露頭の北側の,川の向かい側には西笠田(にしかせだ)という駅があるのだが,駅からは紀の川を渡ることができない.橋を渡って露頭に行くには,もう一つ和歌山寄りの名手という駅から歩くしかない.帰りは10kgほどの岩石をしょって,炎天下を3kmほど歩くはめになった.列車も一本逃すと1時間ほど間があいてしまうので,最後は競歩みたいになって,なんとか帰りの電車に間に合った.

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