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August 25, 2013

Invaderについてのメモ

 「空飛ぶ円盤が見える」というのは,神を信じにくくなった世界で,上位自我を求める心理である,というのは,確かユング派の主張であったが,映画やテレビで宇宙人ものを見たがるのも同じだろうか?
 ラジオの宇宙人襲来ドラマで著名なのは,1938年のオーソン・ウェルズの「宇宙戦争」で,原作のウェルズの火星人はいわゆるBEMで,人間を食用にするクリーチャーであった.このときのパニックについては,キャントリルの古典的な分析でも第二次世界大戦前の国際情勢の影響が論じられている.宇宙人の扱われ方は,社会心理学の分析対象になるようだ.
 ハリウッドがCGでリアルな宇宙人を登場させるようになった当初,スピルバーグは「E.T.」や「未知との遭遇」などで,友好的な宇宙人を描いた.これは,宇宙にいる知的生命体で地球とコンタクトできる能力があるものは,高い文明を築いているに違いないという,カール・セーガンの考えの影響があるかも知れない.しかし,その他のものは,「遊星からの物体X」以来の伝統で,人間を食べるクリーチャーの設定が延々と続いていた.宇宙からの侵略者は,基本,知性のかけらもなくて残酷なもので,人間はそこからなんとか逃げまくるというもので,こういうのはどのような投影と分析されるのだろう?
 ハリウッド映画ではないが,近作では,L'ARRIVO DI WANGという,暗喩も何もないのがある.多分,日本人も日露戦争の頃からこういう見方をされていたのだろうな,と思われる.また,宇宙人ポールは,同じアングロサクソンでも,イギリス人から見るとアメリカ人というのはこういう風に見えるんだろうな,という感じが分かって面白い.こうしてみると,宇宙人ものというのは,確かに「異なる世界間のコンタクトと戦い」というのを見ているのだろうという気がしてくる.
 で,今年の夏に見たものとしてパシフィック・リムがある.日本の巨人ロボット+怪獣プロレスというジャンルのテレビアニメを,ハリウッドが真面目にリメイクするとこうなるという映画で,宇宙人によって送り込まれたクリーチャーによって危機が起きるという設定は,広い意味でインベーダーものといえそうだ.曲者の監督ギレルモ・デル・トロは,前に「パンズ・ラビリンス」というビクトル・エリセのオマージュ作品と作っているが,今回は本多猪四郎に捧げられている.菊地 凛子は草薙素子に見え,ロン・パールマンはバトゥーに見えるとか,人によっていろいろなつっこみどころ満載なので,楽しいB級映画として見てね,というのが売りだと思われる.映画の中で,日本のシーンがヒロインの記憶としてしか出てこないのは,撮影進行中に,東日本大震災の被害のあまりの大きさに,シナリオを変更したためということだそうである.企画自体は2010年からなので,偶然といえば偶然なのだが,太平洋の海の底から何か出てきて,それがパシフィック・リムを壊しまくるという設定は,どうしても東日本大震災や福島第一原発事故とリンクさせて見てしまう.本多監督のゴジラが原水爆の申し子だった,というのも共通点かも知れない.そうした意味で,この映画も時代を映したものということが言えるだろう.
  

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August 21, 2013

教員免許更新講習

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教員免許更新講習で,前橋市の群馬大学へ.
朝9時から夕方5時近くまで,講義とテスト.講義陣が,現場に役に立つ情報を提供しよう,と努力されているのがよく分かりました.
画像は,教育学部の地質標本展示.さわれるようになっているのが面白いと思いました.
夕方まで拘束されているので,他は見学できませんでした.


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August 19, 2013

年代測定

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某所のLA-ICP-MSを拝借して,ジルコンのU-Pb年代測定.やはり分析は,自分で操作して,データ処理までやらないと,数値の評価がきちんとできないので,無理を言って自前で分析させてもらった.やはり,やってみないと,どんな問題点があるのか具体的に分からない.データ処理は,次の機会に.LA-ICP-MSは作業効率はたいへんよく,この試料で1時間ほどで40ポイント以上測定できているが,キャリアガスが高価なので,分析コストは高くなる.

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August 09, 2013

教員免許更新講習

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教員免許更新講習で,浅間山-草津白根山で野外観察をするコースに参加.2004年の噴火までは,中学生に解説してきたルートだが,新知見も含めて勉強になりました.やはり,理科の勉強はフィールド・ワークがベストと思います.

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