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December 26, 2015

標本の整理

K3092




 理科棟改修の後始末の一貫として,夏に亡くなられた内田信夫先生の標本の廃棄をした.
チャートや凝灰岩などケイ質堆積物をフッ酸処理して,放散虫を出そうとした試料らしい.
 内田先生は車を使った調査をされたことはないので,基本,バスと徒歩で試料採集をしておられた.真夏の暑い日も,真冬の寒い日も,道のない沢を遡上しながら標本を取り,何kmも背負って降りて整理をする,という作業の成果でもある.これがどのくらい大変か身にしみているだけに,軽々しくは処分できなかった.
 ただ,内田先生が放散虫化石を使ってレポートを書かれたということは聞いていないので,試料処理はフッ酸処理までだったのではないかと思われる.放散虫が抽出できていれば,SEMで観察して画像が残るはずだが,そうした記録はない.ダンボール箱で4箱ほどもあるので,かなりの数を処理されたはずだが,残念ながら成果が出なかったのだろう.
 内田先生の採取試料の主なものは国立科学博物館に「内田コレクション」として収蔵されており,分析試料等は倉庫に保管してあるが,今回のものは保存するスペースがない.成蹊の林園に戻せば,内田先生にも許していただけるだろう.
 自分の試料は,こうならないように,今のうちに整理しておくことにした.

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